アスリートが言う「楽しみたい」
最近は、日本人アスリートの世界的な活躍が目立っている。
スポーツの世界で、日本が意外と強いので頼もしいし、うれしい。
最近の彼らは、インタビューやコメントで「楽しみたい」と言うことが増えた。
あれだけ苦しい練習やストイックなトレーニングの中にいるのに「楽しみたい」と言う。
戦い、だよ。。
楽しい、ねえ、とつい思ってしまう。
英語で言えば「Fun」だ。。
「ノーペイン。ノーゲイン。」という言葉。
苦しみがなければ、得るものはない、ということ。
我々の世代は、そう信じてきたもの。
歯を食いしばって「頑張ります」と言うのが、常識的だと考えてきた。
野球が大好きな私の父は、現在86歳だが、緊張する試合場面で、ヒットを打った選手が、一塁の選手と笑いながら話していたり、ニコニコしている姿をみて、「歯をみせるな!まじめにやれ」「不謹慎だ」とテレビに向かって言っている。
自分の子供には、「好きなように」「やりたいように」を尊重している。
自分が厳しい世界に生きてきたから。
そうさせたくないから。精神の自由があってほしい。時代の変化があるから。
いえ、今流行りの「レジリエンス」。
柔軟さ、打たれ強さ、戻ってくる力。
これからの時代に必要だと言われている力。
確かに。歯を食いしばって頑張ってきた私たちは、縦に強いけど、横に弱さを感じる。
レジリエンスには弱いのかもな。。
多様性の尊重とは、自立が前提だ。
自分をわかった上で、ちゃんと主張をする。
同調圧力などに負けない。
ま、時代は繰り返されるわけで、また、頑張る価値観の時代が戻ってくるのかもしれない。
進化しているから、形は変わるのだろう。
そんなことをツラツラ考えている秋の夜長。
2023年中秋の名月
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