コーチングとティーチング
私がコーチング(Coaching)を学んだのは6年前。
それまではティーチング(Teaching)しか知らなかった。
先生と生徒の関係。
上司と部下の関係。
師匠と弟子の関係。
人が人から学びを得るのに「教える」しか知らなかった。
または、師匠の背中を見て学ぶ。
学ぶ人は勝手に学び、成長する。学ばない人はいつまでも学ばない。
そういうもの、と考えていたかもしれない。
コーチングを知ってから、いや、学ばない人などいないのではないか、と思うようになってからコーチングを知り、その可能性を信じるようになったと思う。
コーチングとは、その人が、自発的に解決策を考えて行動するまでに、導き、潜在能力を最大限引き出すコミュニケーションの方法。
「教える」より時間はかかるし、根気が必要で、相手の言葉から大切なことを読み取ったり、先入観と戦ったりするテクニックが必要。
自分の先入観をおいておいて、まっすぐな視点で相手を学んでいく。
相手の自立性を重んじ、その人の言葉、その人の考えをとにかく尊重する。
メンタリング、カウンセリング、コンサルティング。
様々な対処法やアプローチ法はあるけど、コーチングがこれまでの私の対局にあるものだと感じる。
言ってみれば、様々手法を持って対話できるのが最高だ。
あるお寺の住職から、「薫習」という言葉を聞いた。
香りが物にその香りを移し、いつまでも残るようにすること、良い香りの中にいれば、気づかないうちに良い香りが自分にしみついていること
仏教用語だ。
積み重ねる時間の意味、価値、重みを感じる。
これまでの自分が信じてきた、短時間ですぐに結果を出す、ということと真逆だ。
だからこそ、これを学びたいのだと思う。
伊根の舟屋
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