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年上の部下 男性の部下 


女性管理職の方々から、意外と多い質問「年上の部下」「男性の部下」との接し方が難しくて・・というもの。


私が30才の時に、取引先企業で共済会(小さな保険会社)の立ち上げという任務で、取引先に出向したことがありました。

お客様対応と事務処理をチームを任された私に、保険の仕事は年齢の高い女性がいいだろう、と4名ほどの年上の女性が部下となりました。

保険について一度も学んだことがなかった人たちです。

でも、保険商品の販売対象のマーケットは、会員制組織となっており、そこのお客様対応においてはベテランの人たち。

これは、最低限の保険と商品知識を教えて、あとはおんぶに抱っこさせてもらおう、と。

彼らの能力やノウハウに最大のリスペクトを心から持って対応する。

いえ、本当に、当時まだ若かった私には、お客様対応について彼女たちから学ばせていただいたことは多かったのです。


出向から帰った30代中盤の自分は、今度は営業部門の責任者。当時は営業は男性という社会常識がありました。

私の部下も全員男性。

その当時は、男性と女性の給与体系が違っていたので、最初の頃は部下と給与が逆転していたこともありました。

でも、営業現場においては、お客様から気に入られ、声をかけやすいのはやはり男性。

結果を生みやすいということにおいて、営業を男性がやっているメリットは明らかにありました。

また、面で捉えることが得意な女性と違って、立体で捉えることが得意な彼らの思考回路は、勉強になることがありました。

合理性や理論を重んじる彼らの戦略性や考え方には学ぶことがありました。


役職はあくまで、役割分担の一つの役。

自分にはないたくさんのものを他の人は持っている。

そこに心からの尊敬をもって、感謝の気持ちをもって対応する、それだけでいいのではないかと思います。


気負ってしまう自分には「管理職とはこうあるべき」という自分の中の固定概念が支配していたりします。

もっと自分らしくていいんだ、というところから気楽にスタートしていいのではないでしょうか。


琵琶湖 



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