40才から英語ができる人と言われました

メンタルブロックだらけの私。「私は英語はできない人」も、もちろんありました。だって。お嬢様短大出て、大手金融機関に就職して、普通に事務担当の女子だったんですから。キャリア志向なんて縁遠く、そんなこと考えたこともなかったわけです。仕事がおもしろいなと思い始めて、管理職になって、外人とやり取りする機会が出てきて英語をやらなきゃならないとなったのが、30代後半。
そうは言っても、英文科を卒業しているし、英語は嫌いじゃない。むしろ好き。
キャリアを前進させたい。
システム部門の外人に英語でメール、からチャレンジ。今や翻訳ツールが充実していますが、私がやり始めた時はそんなものはないので、辞書(せめてALC)をひきながら文章を作成したり、解読したりしていました。ccに関係者を入れてメールのやり取りをしていました。図々しくも。おそらく相当下手くそだったと思いますが、周りからだんだん「英語できる人」というカテゴリーに入れてもらえるようになって。
まずこの勇気。この勇気を生み出す図々しさがどこから出たのかな、と思うと、ベタベタ日本人の上司が下手ながら英語でメールを作成したりしている姿をみて、それまで英語を流暢に話す日本人の上司しかいなかったのが、あー、これでいいんだと思えたんですね。それから、日本人の英語の会議に出るようになった時、ほとんど全員が中学生英語で話している、ことを知りました。あー。これでいいんだ、とまた思えた瞬間です。
それから、急激に上達していきました。
それまで、会社でTOEICを受けさせてもらったり、英語を習いにいったりもしていましたが、英語を使う機会が増えることによって圧倒的に上達が早い、と分かりました。
その後、ダイバーシティ推進の世界会議で日本代表として一人でスイスに行かせてもらったり。
今では、翻訳の仕事を受けたりするまでになって。
「自分基準の、英語は上手じゃないと、できると言ってはいけないんだ」というメンタルブロックが自分が上達することを妨げていたんですね。
何を怖がっていたんだろう、と思うと、下手くそな英語を披露した時の周りの冷たい目なんでしょうね。簡単に言うと見得です。
だって、誰だって最初は下手に決まってますよね。そこを乗り越えるだけでいいんだってこと。
できる、と思える自分は、世界が広がる。
「自分は英語ができる」と自分に言った途端、変わりますよ。すべてが。