主体性
「エンゲージメントが高い組織を作る3つのポイントとは」というセミナーに参加した。
エンゲージメントとは、仕事に対してポジティブで充実した心理状態。
①主体性を高める
②リレーショナルインテリジェンスを高める
③自分を変え、組織を変える
リレーショナルインテリジェンス(RI)、個人は、他との関係性の中にいる個人、という考え方だ。自分が変革していきたい方向へ、関係者との関係を活かして、自ら働きかける能力のこと。
要は、まず個人の主体性を生み出すことが基本ということ。
組織の理念やビジョンに共感を求めるのではなく、自ら組織を作り、その歴史を作り上げるところに参加していることが大事だという。
それは本当にその通りだし、自分も組織の歴史を作る瞬間に関わった経験から、見方が変わり、世界が変わった。私もずっとこれを伝えてきている。
「自分が社会や国を変えられると思うか?」という問いに、日本人はたった18%しかYESと回答しないのだという。インド人などは、83%がYESと回答し、アメリカ人は68%だそうだ。
一言でいうとカルチャーが違う。
育った環境、周りの大人の考え方、社会の考え方が違う。日本は控える文化が根にある。
他人の顔色をみて、合わせようとする文化が根深い。
だからと言ってポジティブでないわけではない。ある教えや指示のもと、集団で足並みをそろえて和をつくることが上手だ。
小さい頃から個人の意見を求められて育ってきた欧米人とは違う。
リーダーシップ論や、エンゲージメント等、欧米が発信する理論は、合理的で素晴らしい面もあるが、パフォーマンスマネジメント、フィードバック、リレーショナルインテリジェンス等々、それをそっくりそのまま持ってきて、日本人に当てはめるのはちょっと無理があるのでは、と感じてしまう。
要は、個々の強いリーダーシップが組織には必要だということ。
経営から見れば当然それが欲しいだろうが、主体的に動くことが苦手だと言っている人たちは変わらず多い。
能力の出し惜しみなのかもしれない。ずるいと言われることもあるかもしれないが、小さくおさまろうと主体的に考えている人はそれなりにいる。
自分の人生を幸せにするために、自由な選択はありだろう。
自分らしいリーダーシップを得ることで、次元の違う世界をみることができることも分かっている。
一方、様々な人を見る中で、技術を磨くような「職人筋」が性に合っている日本人は多いのかもしれない、などと考えてしまうこの頃である。
※女満別空港近くのメルヘンの丘
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