インクルージョン
「この世の中で最も無駄に使われているのが、人の能力である」
という言葉を、ある講演で聞きました。この仕事を始めてから一番心に残っている言葉です。
「多様性」を広めるだけでは社会や組織は強くなりません。
一人ひとりの個性が受け入れられて、尊重されてはじめて活きるのです。
「個性」「個人の価値」を
再認識しよう。
価値の積算をしよう。
発信しよう。
というイベントに触れる機会が、ここ最近数回ありました。
面白いですね~
受け入れる、尊重する、と、尊重する方のことばかり考えていましたが、自分自身で自分の価値を再認識、発信しよう、というのです。
ある企業では、会社の中で「個人が生み出した価値」を通貨化し、社員の意思が尊重される、という風土を作り上げているというのです。
誰かにとっての価値を提供すれば収入、リソースを使用すれば支出、なんだそうです。
それが報酬にまで結びついているんですって。驚きです。
もうひとつは、「私の価値は無限大」というテーマのイベント。
4名のキラキラ✨したパネリストのお話。
23歳で視力を失ってしまった起業家36歳の男性。今視力を治してあげる、と言われたら抵抗する、という。それほど、すでに障害を乗り越え、自分のものとし、今の生活を楽しんでいる、ということ。
小さいときからアート、写真に関わりたい夢を持っていたが、様々な事情でできなかった女性。やりたい、という気持を捨てきれず、周りの「この年齢から?」「無理よ」「やめておきなさい」という言葉を振り切ってニューヨークに単身で飛び込み、夢をかなえる。
元なでしこジャパンのゴールキーパー。小さいときからずっとサッカーのゴールキーパーとして成功することだけを目指して生きてきたのに、引退したら目標を見失い、途方にくれていた。今は新たに子供たちにサッカーを教えるという目標を見つけて、第二の人生を歩んでいる女性。
親が厳しく、親の価値観に従うように生きてきた男性が、大人になってから、あることをきっかけに変化、開眼するお話。
いやー。人ってそれぞれ、自分の人生を自分の力で切り開いているなぁ、たくましい✨と感動いたしました。
一方、別の夜に、素敵な仲間たちと食事をしたとき。
「インクルージョン」だからと言って、他人に「あなたの個性、とか、あなたの価値」ってあんまあり言われるのもどう?「放っておいてほしい」という気持あるよね、これも尊重すべきでしょう、という話題になり、一同、同意。
これも、社会や企業側の思いなのよねーと思っておりました。
社会や企業側の思いと、個人の思い、それぞれ、それぞれ、です。
あらためて「多様性の推進」を考える初冬の夜でした・・・・🍂