今の自分を抱きしめてあげよう
- Admin
- 11月20日
- 読了時間: 3分
リカバリー・カバヒコ(青山美智子著)。
お友達から薦められた一冊。読了。
温かい気持ちになりました。
5つの短編ストーリー。
易しい言葉や表現でとても読みやすかったです。
5階建ての新築マンション、アドヴァンス・ヒル。
それぞれのストーリーの主人公はそのマンションの住人。
近くの日の出公園に古くから設置されているカバのアニマルライドがあり、自分の直したい部分を触ると回復するという都市伝説があるというもの。
すべてのストーリーにおける主人公の悩みはすごく身近でめちゃくちゃわかる!という感じ。
みな、様々なきっかけで「気づき」を得て、回復し、成長していく。
ここがいい。
第一話、小学生の男の子が主人公。
自分よりも頑張っているお友達の姿を見て、自分の卑屈さや傲慢さに気づく。
「消すのと、隠すのは違うのだ。そうやってごまかしても、なかったことになんてならないのだ。」という気づきと成長がなんとも清々しい。
第二話、幼稚園の娘を持つママが主人公。
ママ友とのリアルな関係図は誰しも「わかる、わかる」と思う。
いい関係を維持するためには、めだっちゃいけない。子供のため、子供のため。
ある自立したママの言動がきっかけで「本当の「話せる」って必要なことをきちんと伝えられるということ」と気づく。本来の自分を取り戻す。
第三話、ウエディングプランナーをしている女性が主人公。
気づきをもたらしてくれる、担当したお客様からのお手紙がなんとも素晴らしい。
こんな思いやりのある温かさを持った人でありたいと思わされた。
第四話、小学生の男の子が主人公。
リカバリーした体を診た整体の先生の言葉、「人間の体はね、回復した後、前とまったく同じ状態に戻るというわけじゃないんだ」良いか悪いかは「僕には決められない。ただ、その人が良い方向に行くと願いながら、僕はこの仕事をしている」が、印象的だった。
リカバリーするだけではなく、さらに高みに向かうということ。
人ってこうやって成長を繰り返していくものなのだ、と。
第五話、クリーニング屋のおばあちゃんの息子が主人公。
リカバリー・カバヒコの名付け親のおばあちゃん。息子を想ってのもの。
「きっと母さんは怖いのだ。あの小さな爪や、小さな牙が。そして自分は好かれていないと感じることが」
求めている相手にこそ、距離を置いてしまう、という気持ち。
すごくわかる。
どうやって向き合うべきか、どうやって声をかけるべきか。
私たちの人間関係の基本を教えてくれる。
「生きている」ってこういうこと、と感じる本でした。
急がなくていい、完璧じゃなくていい、今ここにいる自分をまずは抱きしめてあげたい、と感じさせる本でした!





























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