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自律した人ってどこからくる?

今年も講師として参加させていただいている女性管理職向けの研修。

7月21日に最終講が終わりました。


私が自分のキャリアについて話をする際、考えてもいなかった機会を上司からもらってチャレンジすることによって、そこから未知の自分との出会いが生まれた、という話をします。

自分のこうなりたい、ああなりたいという思いより、意外と他人の自分への評価が合っているということがあります、といいます。だから信じてやってみる価値あり、と。


受講生から、「上司からは、貴女はどういうことをしたいの?どうありたいの?という質問をされることが多く、貴女はこうだから、こういうことをやってみるといい、というような話をもらうことはあまりありません」と言われました。


そう、私の時代とは大きく環境が変わっていますよね。

ワークライフバランスも当たり前になり、会社側は、社員が常に見える場所にいないので、社員に「自律した人材」であることを求めます。

働きやすさを提供するなら、自律して仕事をしてくれる人材でないと、会社は機能しないわけです。


アーティスト志望だとか職人など明確な志望がない限り、自分がどんな強み、弱みを持っていて、どうなりたいか、どうありたいか、など、最初からはっきりと分かっている人なんていますかね・・?

経験を積んで、30代半ばを過ぎてやっと見えてくるものだと思います。

それまではがむしゃらに、ただひたすらに、いただいたチャンスをものにしようと突っ走るのだと。

その結果、自分が見えてくるし、同時に他人も見えてくる、そういう目が育つんだと思います。

その時になってはじめて、「自律した人」と言えるのでは。

結果なんですよね。自律とは。最初から自律している人なんていない。


上司は大変ですよ。自律した人材を育てていく、というのは。

もし、最初から自分のやりたいこと、方向性は自分で選択しなさい、と言ってくる上司なら、、。


自ら、チームメンバーや尊敬できる先輩などから、自分への評価やフィードバックをもらいにいく、ということをし、自らの目で正しい情報とそうでないものを選り分けて。

そこから、自分がどうなりたいか、何を経験したいか、を判断して進んでいくということ。


小さい頃からの育てられ方によっても、いかに独立した存在として扱われてきたか、いかに自分のことを上手に主張できるか、は違ってきますよね。

アメリカ文化では、小さい時から個人を尊重することが当たり前で、「あなたはどう考えるの?」と、自分の意見が求められていると思いますが、日本人の文化としては、従うことが美という考えがある。

こうありなさい、こうしなさい、と親からも、先生からも扱われることが多かったと思います。

私はそうでした。

特に女性は、自己主張などせずに受け入れることが多かったのではないでしょうか。。


そんな中で、いきなり個人を尊重されても、戸惑うのが正直なところ。

社会での女性の皆さんのご苦労は多いと思いますが、私たちがより自己主張して生きていくのなら、もっとずる賢く、戦略的に動いていく必要はあると思いますよ。

会社の中の自分の味方は多くつくっておくこと。特に力のある人を味方においておくことは必須。


日本における自律した人材育成においては、集団の中の役割分担が得意な日本人と、個人を尊重する組織という理想とのギャップは、なかなか埋まらず。

女性活躍と同様、引き続き時間をかけて最適なバランスを目指していくんだと思います。


多くの女性たちに、公私とも充実した人生のあらんことを✨



写真は、自宅マンションからの美月


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