感情力を高める
- Admin
- 6 日前
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とても聡明できれいで有能な友人が、怒りと悲しみの感情の渦に巻き込まれています。
父親が亡くなり、相続がきっかけとなって、姉と比較して自分がいつも二番目であった、という小さい頃から積み重ねた根深い被害者意識的な感情から、母親や姉に我を失ったようにひどい言葉を言ったり、今までになかった行動を見せたり。
もう半年ほどそこから抜けられない姿をみて、もったいないな、と感じている今日この頃です。
フランスの精神科医2人が書いた「感情力」という本。
本棚にあったものをあらためて読み返してみました。
感情のトリセツ。
感情に振り回されるのではなく、感情と手を取り合う。
感情は敵ではなく、私たちがよりよく生きるためのメッセージ。
感情力とは
・自分の感情に気付いて、そのことを率直に認める能力
・感情をうまく利用して、適切に行動する能力
・感情をうまく表現して、相手に伝える能力
・相手の感情を理解し、適切に反応する能力
「気づく」こと
「利用する」こと
「うまく表現する」こと
「相手の感情」とうまく対応すること
怒り、悲しみ、喜び、不安といった感情にはそれぞれに「役割」と「メッセージ」がある。
抑え込むのではなく、「観察」し「理解」し「活かす」。
自分の感情に気付く方法として、「知力」と「共感力」が大事だと言います。
印象的だったのは、感情に気付くトレーニングとして、小説や映画に多く触れるということ。
共感力を鍛えるためにも、感じる機会を増やすことは大事なんでしょうね。
旅行や芸術に触れることもいいんでしょう。
「怒れば怒るほど怒りは大きくなる」
怒りを吐き出せばすっきりする、は間違いだということ。
ネガティブな感情から抜け出せなくなっている彼女には、周りが根気強く救いの手を差し伸べてあげることも大事なんでしょうね。
裏側には、寂しい思いや愛情を求める思いがあるのだと感じます。
また、人が「幸せ」と感じるには。
「年齢」「お金」はあまり関係せず、「健康」「結婚」「趣味」「信仰」「ソーシャルサポート」は関係する、そして、大いに関係することは「性格」なんだそう。
「外交的で情緒安定的な性格を持ち、結婚して、趣味か仕事があり、信仰を実践して、経済的な問題がなく、あまり健康の心配もせずに先進国に暮らすこと」という興味深い一節がありました。(笑)
人の「幸せ」は肯定的な感情をどのくらい体験したか、ということ。
その「肯定的な感情の体験」は大きさよりも頻度が大事だということです。
少しでも早く、たくさんの肯定的な感情を抱く状況となりますように。

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